JAえちご中越のル レクチエ

新潟県は国内の洋なしの収穫の全国第3位（103.1ha）の産地として「洋なし県」です！
中でも「ル・レクチェ」という洋なしは県推進ブランドとして、ル・レクチェの約8割が新潟県で栽培されています！
このル・レクチェはラ・フランスに次ぐ生産量をほこり、香り・風味・食感ともに優れているため、近年とても人気が高まっている品種です。
JAえちご中越管内では主に、加茂市、三条市で栽培されています。
ル・レクチェ栽培の始まりは、明治36年頃に新潟県白根市に住む、小池左右吉氏が原産国のフランスから苗を取り寄せたことから。実は歴史ある品種なのです。
栽培方法はとても難しく、原産国のフランスでも生産量が少ないため、その希少性から「幻の洋梨」と呼ばれるほど。 しかし、研究に研究を重ね、次第に栽培方法が確立されてゆき、現在では、その味わいや食感が評判となり、新潟県を中心に人気が広まってゆきました。
ル・レクチエの特徴は、なんといっても艶のある美しい見た目です。
熟すと鮮やかなブライトイエローに色付き、店頭に並んでいる姿はパッと目を引きます。
また糖度は16度以上と非常に高く、上品でまったりとした甘みと滑らかな食感を持ち合わせているので、「西洋梨の貴婦人」ともうたわれています。

洋梨といえば、「ラ・フランス」と想像される方が多いかと思いますが、ル・レクチェはラ・フランスとは異なる美味しさで、ファンを増やしている品種です。 ではその違いはどこにあるのか、ル・レクチェとラ・フランスの違いについてご紹介してゆきます。

1.見た目
ル・レクチェは300~450gほどと、ラ・フランスよりもひと回りほど大きいです。 またラフランスは全体がゴツゴツしていて、果皮は緑色に茶色の果点が入りますが、ル・レクチェは全体が滑らかで、未熟なうちは黄緑色、熟すと黄色になります。

2.味わい
ラ・フランスは、甘味と酸味のバランスが取れて、少々ザラっとした食感をしているのに対し、ル・レクチェは、トロっとしたなめらかな食感で、甘味が強く酸味が少ないです。 糖度については、ル・レクチェは16度以上で、ラ・フランスは14〜15度とされています。 香りは、ラフランスに比べ、ル・レクチェの方が強いです。

ル・レクチェの収穫時期は10月中旬頃ですが、約40日追熟させることで市場に出されます。旬の時期は、追熟後の11月下旬～12月下旬までの約1ヶ月間ととても短いですが、その美味しさから、歳暮やクリスマスのギフトとして大人気になっています。

ル・レクチェの生産数は限られ、貴重な品種なので、値段はややお高めでちょっとした高級品です。
ラ・フランスと比較しても、1.5倍～2倍程の価格で販売されていることが多いのが現状です。
スーパーなどで購入できる小ぶりなものは、1個あたり300円前後、青果店や百貨店では500円～800円程度が相場です。
また贈答用になると、3kg（7～11個入り）あたり6,000円～7,000円が相場となっています。

1.皮の色が黄色いもの
多くの洋梨は食べ頃になると皮が黄色くなります。未熟の洋梨は緑色ですが、熟すにつれてお尻側の部分が黄色みを帯びてきます。 軸側に緑色の部分が残っていてもお尻の部分が黄色いものを選ぶことで、甘く熟した洋梨に出会えます！

2.ふっくらとして重みを感じるもの
洋梨のお尻の部分がふっくらとしていて、手に持ったときにずっしりと重さを感じるものが美味しい洋梨です。同じくらいの大きさなら、迷わず重いものを選びましょう。

3.軸の周りが柔らかくシワのあるもの
皮の色と形、重さの次は柔らかさを確認します。軸の周りをそっと触ってみて、少し柔らかさを感じれば食べ頃の美味しい洋梨です。 また、軸の周りの皮にシワがよってきたり軸そのものが枯れたようになっていたりするものも同様、熟している証拠です。