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新潟県の枝豆はなぜ日本一?生産量と人気品種の魅力をご紹介!

新潟県の枝豆はなぜ日本一?生産量と人気品種の魅力をご紹介!

新潟県は、稲作に適した気候風土に恵まれ、日本屈指の米どころとして知られていますが、実は枝豆の産地としても全国トップクラスの生産量を誇ります。作付面積は全国1位で、あまりの美味しさに、地元でかなりの量を消費してしまうほどの「枝豆県」なのです。

この記事では、そんな新潟県の枝豆が日本一といわれる理由や、代表的な品種について詳しく紹介します◎

新潟県の枝豆が日本一といわれる理由

まずは、新潟県の枝豆が日本一といわれる理由について見ていきましょう!

枝豆栽培に適した環境

新潟県は、夏場の日照時間が長く、特に枝豆の生育期間である5月から10月にかけての日照時間は、東京都よりも長くなっています。そのため、枝豆が最も成長する時期にたっぷりと太陽の光を浴びることができ、旨みと栄養が蓄えられています。

また、新潟県は信濃川や阿賀野川などの大きな河川と豊富な雪解け水に恵まれ、良質な水源が備わっています。これらの水源は枝豆の栽培に必要不可欠で、味わいや風味の良さに大きく関わっています。

品種改良の歴史と伝統

新潟県での枝豆栽培の歴史は古く、昭和初期から本格的に始まりました。当初は水田の畔(あぜ)で栽培されており、枝豆の莢(さや)を枝から外すのは子どもたちの仕事でした。

戦後には、国が主導する育種事業が本格化し、新潟農事試験場(現在の新潟農業総合研究所)で「新潟えだまめ」の育成に着手しました。そして長年にわたる品種改良の末、地域に根ざした伝統的な品種を数多く生み出しました。

現在でも、この頃に誕生した品種は新潟県の生産者によって栽培が受け継がれ、県を代表する特産品の一つとなっています。

生産者の努力と需要の高さ

新潟県では、約40種類の品種を組み合わせて栽培し、5月から10月にかけての約半年間、枝豆を出荷しています。通常、夏にしか出回らない新鮮な枝豆を長期間楽しめるのは、生産者の努力の賜物です。

また、栽培期間だけでなく、新潟県では品種ごとに最も美味しい時期に収穫することを心がけています。特に、一部の茶豆では、莢の厚さを8割程度に抑える「八分ざや」が美味しい品種も多くあります。

こうした生産者の努力と確かな技術は、県内の消費者にも伝わっており、新潟県は枝豆の購入量で全国1位を獲得しています。それほど新潟県民の枝豆への愛情は深く、生産者にも消費者にも古くから親しまれているのです。

新潟県の代表的な枝豆品種とその特徴

ここからは、新潟県の代表的な枝豆品種について紹介します。

新潟えだまめ(早生、晩生)

新潟えだまめは、新潟県が昭和の時代に育種した代表的な枝豆品種です。早生種と晩生種の2種類があり、早生種は6月下旬から7月下旬にかけて、晩生種は9月中旬から10月中旬にかけて出回ります。どちらも大粒ですが、晩生種の方がさらに大きく、生食はもちろん、豆ごはんや和え物などの料理にも向いています。新潟えだまめは、新潟県の代表的な夏の風物詩として親しまれており、収穫時期には「枝豆リレー」と呼ばれるイベントが開催されます。

新潟茶豆

新潟県を代表する枝豆の一つに「新潟茶豆」があります。この枝豆は、茶褐色の外皮と噛めば噛むほど口の中いっぱいに広がる上品な甘みが特徴です。新潟県が独自に育種を重ねて開発された新潟茶豆は現在も品種改良が続けられ、より良質な茶豆の生産に力が注がれています。粒はやや小粒ですが、生産者の間では最も美味しい大きさを見極めて収穫されており、小粒なのは新潟茶豆の美味しさの証とされています。

新潟あま茶豆

新潟あま茶豆は、新潟県が誇る代表的な枝豆品種のひとつです。新潟あま茶豆の最大の特徴は、その名の通り甘さにあります。一般的な枝豆品種よりも糖度が高く、親である新潟茶豆の特徴を引き継ぎながらも、より一層強い甘みを感じられます。また、粒の大きさは中程度で、新潟茶豆より一回りほど大粒です。甘みが強く、程よい粒の大きさも兼ね備えているため、料理にも活用しやすい品種です。

新潟県ならではの枝豆の食べ方・文化

ここからは、新潟県ならではの枝豆の食べ方や文化について紹介します。

新潟えだまめ盛

新潟えだまめ盛は、ザルや器に枝豆を山盛りにして食べる新潟県の伝統的な食文化です。この食べ方は、2023年8月に「新潟えだまめ盛」と県が正式に命名しました。

新潟えだまめ盛は単なる食べ方ではなく、新潟県の食文化を象徴するものです。県外の人々にとっては驚きの光景かもしれませんが、新潟県民にとっては毎年当たり前に行われています。

新潟県は「新潟えだまめ盛」を通じて、県の枝豆文化や魅力を全国に発信することを目指しています。県内外の飲食店での提供や、「新潟えだまめ盛フェス」の開催などの取り組みも行われています。

枝豆を使った個性豊かな商品

新潟県の豊富な枝豆生産量を活かし、様々な加工商品が作られています。

  • 塩枝豆:新潟県を代表する枝豆加工品の一つです。生の枝豆に塩をまぶして軽く干したシンプルな商品で、枝豆本来の風味を楽しめます。
  • 冷凍茶豆:新潟県の特産品である枝豆を、オールシーズン楽しめるように加工した商品です。収穫した当日に洗浄・塩茹で・急速冷凍することで、旬の枝豆の香りや旨みを保っています。
  • 枝豆ペースト:枝豆をペースト状に加工した商品で、パンやシェイクなどに使用されています。加工時に美味しく、綺麗な緑色が表現できるよう、品種選びにも工夫が凝らされています。
  • ひゃんで汁:新潟の郷土料理の一つで、枝豆を使ったスープです。「ひゃんで」とは新潟の方言で「冷たい」という意味で、冷たいまま食べる夏の郷土料理です。
  • シャカサク枝豆:枝豆を乾燥させてスナック菓子のように加工した商品です。サクサクとした食感が特徴で、おつまみとして人気があります。

これらの商品は、新潟県の枝豆ならではの魅力を活かして開発されたものです。どれも、枝豆の風味や栄養価を保ちながら、様々な形で楽しめるよう工夫されています。

枝豆に関連するイベント

新潟県では、5月から10月まで途切れることなく様々な品種の枝豆を楽しむことができます。これを「枝豆リレー」と呼び、時期ごとに異なる品種の味を楽しむのが、新潟県民の夏の風物詩となっています。

また、長期間にわたり楽しめる新潟県の枝豆ならではの特性を生かし、この時期には県内各地で様々な枝豆関連のイベントが開催されています。

  • 新潟えだまめ盛フェス:新潟産の枝豆の食べ比べや、地酒、郷土料理を楽しめるイベントです。
  • 世界えだまめ早食い選手権:長岡市で開催される国際競技大会で、100秒間で枝豆を何グラム食べられるかを競います。
  • えだまめまつり:弥彦村で開催される枝豆をテーマにしたお祭りです。

このように、新潟県では様々なイベントを通じて、枝豆の季節を盛り上げています。この時期に新潟県へお越しの際は、ぜひ県民と一緒に、枝豆関連のイベントも楽しんでくださいね◎

まとめ

新潟県は、恵まれた自然環境を生かし、長年にわたる品種改良の努力を重ねた結果、日本でも有数の枝豆産地となりました。

早生の「新潟えだまめ」や晩生の「新潟茶豆」「新潟あま茶豆」といった代表品種には、それぞれ違った美味しさがあり、5月から10月にかけての長期間、新鮮な枝豆を楽しめるのも新潟県ならではの特徴といえるでしょう。

日本一の枝豆県といわれる新潟県の、愛情たっぷりな枝豆をぜひご賞味ください!

新潟県の美味しい枝豆は、JAえちご中越のオンラインサイト「JAえちご中越|中越さんちょく・華むす日」で購入できますので、ぜひチェックしてみてくださいね◎

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