FEATURES
大口れんこん
FEATURE
1
お米の作れない土地が、最高の産地に
中之島地域の大口地区は、かつては石油や天然ガスが噴出しており、土壌も粘土質だったため、米作りに不向きな地域でした。そこで、100年前に種蓮を刈羽村から導入し、れんこん栽培をスタートさせました。れんこんは高温性植物であることから、新潟県の気候では本来栽培が難しいですが、大口地区は地下水が豊富かつ水温が高いため、それを利用して北日本最大のれんこん産地に成長しました。
FEATURE
2
泥の中から丁寧に収穫
れんこんは水を張った水田で、下へ下へと伸びていきます。収穫の際は、水を噴射する機械を使ってれんこんの周囲の泥を飛ばしながら、手作業で収穫します。ホースからの水が直接れんこんに当たると傷がついてしまうため、細心の注意を払って作業します。収穫当日に出荷することや、穴に泥が入ったものは一切出荷しないといった厳格なルールを守ることで、切り口が真っ白でシャキシャキのれんこんをお届けしています。
FEATURE
3
料理人に愛される品質
大口れんこんは粘土質の土壌で育つため、土中深くまで根を伸ばすことができ、太くまっすぐ伸びた立派なれんこんに仕上がります。その食感の良さや変色のしにくさ、甘み・旨味・風味が評価され、県内外の料理人からも重宝されています。きんぴらや天ぶら、煮物にサラダと、和洋中を問わずおすすめの食材です。
1. 新潟県で有名な大口れんこんとは?特徴などご紹介
シャキシャキでホクホク、煮物に天ぷら、中華料理にと、その食感や味わいはもちろん、穴の開いた形から「先が見通せる」ということで、縁起物としても重宝されている「れんこん」。
実は、新潟県はれんこんの出荷量が1,860t(令和4年)と、全国第6位のかくれた名産地です◎
中でも、JAえちご中越管内の新潟県長岡市の大口地区では、100年前から「大口れんこん」が栽培されています。大口れんこんは、シャキシャキで美味しいことはもちろん、切り口が真っ白で調理しても変色しにくいことから、調理人の方からも人気のあるれんこんです。
では、なぜ大口れんこんは真っ白で美味しいのでしょうか?
かつて大口地区は、石油や天然ガスが噴出し稲作に不向きな土壌でした。その土壌でも栽培できる作物として採用されたのが「れんこん」でした。
れんこんは、栄養満点な土と地下水が必要な作物ですが、長岡市周辺を流れる信濃川と阿賀野川が上流から運んだ土は栄養満点で、れんこん栽培に最適です。
また新潟は冬に多くの雪が降るので、春から夏にかけてゆっくり雪が溶けだし、山林で浄化された雪どけ水は、きれいな地下水として水田に流れ込みます。
このような長岡市の気候風土と作り手の努力が新潟を代表する大口れんこんを作り上げました。
大口れんこんには「早生品種エノモト」と主力品種「ダルマ」という品種があります。ダルマはこの地域が全国唯一の産地で、2020年に地理的表示保護制度GIに登録されました。
2. 大口れんこんの旬の時期はいつですか?
大口れんこんは8月上旬~3月下旬まで出荷されていますが、両方の品種が食べられる最盛期は10月中旬~下旬です。
●早生エノモト:8月上旬~10月下旬
●ダルマ:10月中旬~3月下旬
3. 大口れんこんのレシピを教えて下さい!
れんこんのレシピをいくつかご紹介します◎
れんこんのサラダ
【材料 (2人前)】
・れんこん: 150g(薄い輪切りにする)
・醤油: 大さじ2
・七味唐辛子: 小さじ1/4
・胡麻油: 小さじ2
・みりん: 大さじ2
・酒: 大さじ2
・砂糖: 小さじ1
【作り方】
1.れんこんはピーラーで皮を剥き、薄い輪切りにします。水につけて灰汁を抜きます。
2.フライパンに胡麻油を熱して水切りしたれんこんを炒めます。醤油、みりん、酒、砂糖を加え、弱火でこげないように炒めます。
3.れんこんに火が通り、フライパンに水分がなくなってきたら七味唐辛子をふりかけて炒めます。照りが出たら完成です。
れんこんのきんぴら
【材料 (2人前)】
・れんこん: 150g(薄い輪切りにする)
・醤油: 大さじ1
・七味唐辛子: 小さじ1/4
・ごま油: 小さじ2
・だしの素: 小さじ1/2
【作り方】
1.れんこんはピーラーで皮を剥き、薄い輪切りにします。水につけて灰汁を抜きます。
2.フライパンにごま油を熱して水切りしたれんこんを炒めます。醤油とだしの素を加え、弱火でこげないように炒めます。
3.れんこんに火が通り、フライパンに水分がなくなってきたら七味唐辛子をふりかけて炒めます。
4. 大口れんこんを注文するときの注意点・コツはありますか?
ずっしり重いもの
おいしいれんこんは、水分をしっかり含んでいてみずみずしいので、ずっしりと重くなります。収穫後時間が経過すると、水分が飛んでしまい軽くなるので、重量感のあるれんこんを選ぶのがおススメです。
穴の中が黒ずんでいないもの
穴の中が黒ずんでいるものは鮮度が落ちている可能性があります。れんこんは空気に触れて時間がたつと、タンニンの影響で黒く変色してしまいます。逆に白い状態のものは空気にふれてまだ時間がたっておらず新鮮だと判断できます。
切り口が白いもの
切り口がカットしたばかりのれんこんは、切り口が白く変色していないので、新鮮で美味しいとされています。
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