いちごは、甘酸っぱくジューシーな味わいで、子どもから大人まで人気の果物です。中でも、果肉が柔らかい品種は水分量が多く、いちご本来の甘みと滑らかな舌触りが楽しめ、家庭用だけでなく贈答用としても喜ばれる一品です。
この記事では、そんな柔らかいいちごのおすすめ品種を紹介します。それぞれの特徴や産地について詳しく解説するので、ぜひお気に入りの品種を見つけてくださいね◎
おすすめの柔らかくて甘いいちご品種
早速、柔らかくて甘いおすすめのいちご品種を紹介します。
越後姫
「越後姫（えちごひめ）」は、平成8年に新潟県で誕生したブランドいちごです。"可憐でみずみずしい新潟のお姫様のようだ"という由来から、その名が付けられました。大粒な果実は非常に柔らかくジューシーで、一粒頬張ると口の中いっぱいに甘酸っぱい果汁が弾けます。味わいは甘みが強く芳醇で、酸味の少ない上品な後味が特徴です。旬の時期は1月から5月にかけてで、6月中旬頃までは出回ります。
あまおう
「あまおう」は、福岡県で誕生したオリジナル品種のいちごです。「赤い、丸い、大きい、うまい」という特徴から、それぞれの頭文字をとって「あまおう」と名付けられました。濃厚でコクのある甘みの中に程よい酸味も感じられ、非常に食べ応えがあります。旬の時期は12月から5月頃にかけてとなっており、中でも3月から4月のあまおうが最も甘く、出荷量も最盛期を迎えます。
とちおとめ
「とちおとめ」は、栃木県生まれの東日本を代表するいちごです。国産いちごの中で最も生産量が多く、全国のスーパーやデパートで購入することができます。味わいは酸味の少ない上品な甘みが特徴で、いちご特有の爽やかな香りも強く感じられます。食べた後も口の中に心地よい余韻が残り、いくらでも食べられそうな美味しさです。旬の時期は2月から4月頃にかけてとなります。
紅ほっぺ
「紅ほっぺ」は、静岡県で誕生したいちごで、全国トップクラスの生産量を誇る人気品種です。甘みも酸味もしっかりと感じられる濃厚な味わいで、大粒な果実には溢れるほどたっぷりの果汁が含まれています。色味も鮮やかで、カットしたときの断面が美しいことから、ケーキやタルトの飾りつけにも多用されています。旬の時期は1月下旬から5月上旬にかけてですが、クリスマスケーキのデコレーション用に12月から出回っています。
さがほのか
「さがほのか」は、その名の通り佐賀県で誕生した品種で、九州地方を中心に栽培されています。柔らかくも引き締まった果肉が特徴で、程よい歯ごたえと滑らかな舌触りが楽しめます。この独特な食感は甘みと香りを引き立て、一度食べるとクセになる味わいです。旬の時期は12月から5月下旬頃にかけてで、3月に出荷の最盛期を迎えます。
きらぴ香
「きらぴ香」は、2017年に静岡県で誕生したいちごで、開発に10年以上もの歳月がかけられた期待の新品種です。光沢のある艶やかな外観が大きな特徴で、桐箱に納められた姿はまるで宝石のような高級感があります。味わいは甘みが強く酸味は控えめで、フレッシュな風味が口の中いっぱいに広がります。旬の時期は11月下旬頃から4月頃までとなっています。
章姫
「章姫（あきひめ）」は、静岡県で誕生した伝統的ないちごで、紅ほっぺの親にもなっている品種です。縦に長い円錐形の独特な形状が大きな特徴で、果皮は鮮やかな濃橙赤色をしています。柔らかい果肉は果汁をたっぷりと含み、非常にジューシーです。酸味が少なく、強い甘みと滑らかな口当たりが楽しめます。旬の時期は12月から5月頃までとなっています。
桃薫
「桃薫（とうくん）」は、北海道で誕生した品種で、果皮は他のいちごと同様に赤色ですが、中の果肉はピンクがかった白色をしているのが大きな特徴です。また、香りも独特で、熟すと桃のような甘い芳香を漂わせます。味わいは甘みが強く、酸味は控えめで、とろけるように柔らかな口当たりを楽しめます。旬の時期は2月から5月頃までとなっています。
スカイベリー
「スカイベリー」は、栃木県で誕生した品種で、開発に17年もの歳月をかけた、外観・食味共に優良な高級いちごです。スカイベリーという名前には、大きさ、美しさ、美味しさの全てが大空に届くような素晴らしいいちごという意味が込められています。甘みと酸味のバランスが絶妙で、口いっぱいに弾けるたっぷりの果汁が魅力です。旬の時期は12月から5月頃までとなっています。
淡雪
「淡雪」は、通常のいちごと違い、桜色を帯びた白い果皮が特徴の品種です。明確な産地は不明ですが、鹿児島県の農家にて育成され、2013年に品種登録されています。甘みはそれほど強くありませんが、おだやかな酸味と上品な風味が感じられ、口の中でほどける柔らかな食感が楽しめます。旬の時期は12月から4月頃までとなっています。
柔らかくて甘いいちごの選び方
柔らかくて甘いいちごを選ぶ際は、以下の3つのポイントに注目するとよいでしょう。
- 色：鮮やかな赤色が全体に広がっているものを選びましょう。白っぽい部分が残っているものは、まだ完熟していない可能性があります。
- 香り：いちごの香りが強いものを選ぶのがおすすめです。香りが弱いと、甘みや酸味も控えめな品種である可能性が高くなります。
- 艶：いちごに光沢があり、ツヤツヤとした艶のあるものを選びましょう。乾燥しているいちごは、水分が不足しており、柔らかさや甘みに欠ける可能性があります。
このように、外見から判断できる色、香り、艶を総合的に見て、最も良いものを選ぶことが大切です。なお、いちごの品種によっても柔らかさや甘さは異なりますので、お好みの品種を見つけることをおすすめします。
柔らかくて甘いいちごはどこで購入できる？
柔らかいいちごは、果汁たっぷりでみずみずしく、いちご本来の甘みを感じられる一方で、日持ちしにくいというデメリットがあります。そのため、購入後はできるだけ早く食べる必要があり、収穫から私たちの手元に届くまでの環境も味わいに大きく影響します。
そんなデリケートないちごをできるだけ新鮮な状態で購入するなら、産地直送の通販サイトを利用するのがおすすめです。産地直送の場合、生産者から直接購入できるため、鮮度が高く品質の良いいちごを手に入れられます。
例えば、「越後姫」の産地として有名な新潟県に拠点を置くJAえちご中越では、旬の時期になると、新潟県内の契約農家から収穫された新鮮ないちごをいち早く販売しています。越後姫をはじめ、県内で大切に育てられた美味しいいちごを逃さずゲットしたい人は、ぜひチェックしてみてくださいね◎
まとめ
柔らかいいちごは、果汁たっぷりでジューシーな味わいを楽しめます。生で食べるのはもちろん、デザートやスムージーにも最適です。柔らかいいちごには様々な品種があり、産地や時期によってその魅力も異なります。
柔らかくて甘いいちごを選ぶ際は、新鮮さと糖度の高さに注目しましょう。
またJAえちご中越のオンラインサイト「JAえちご中越｜中越さんちょく・華むす日」通販サイトを利用すれば、たくさんの品種から好みのものを選べますよ！
いちごの時期にはぜひ、柔らかくて甘い自分好みのいちごを存分に味わってくださいね◎
