梨は夏から秋にかけて旬を迎える果物ですが、品種によっては出回る時期が限られています。一年のうち短い期間しか手に入らない梨だからこそ、できるだけ美味しいものを食べたいものです。しかし、見た目が同じように見えても、実は品種や時期によって味が大きく異なるのが梨の特徴です。
このようなポイントをおさえた上で産地直送の通販サイトなどを利用すれば、より新鮮で美味しい梨を楽しめるはずです◎
梨の旬と選び方のポイント
まずは、梨の旬と選び方のポイントについて紹介します。
時期によって旬の品種が異なる
梨の旬は、品種によって異なります。主な品種と旬の時期は以下の通りです。
品種名 | 旬の時期 |
---|---|
幸水 | 8月上旬~8月下旬 |
豊水 | 9月上旬~9月下旬 |
新高 | 10月上旬~10月下旬 |
あきづき | 9月下旬~10月上旬 |
新興 | 10月下旬~11月中旬 |
早生種の梨は8月上旬頃から出回り始め、晩生種は10月以降が旬となります。旬の時期に収穫された梨は、糖度が高く味が良いのが特徴です。梨を購入する際は、このような品種ごとの旬を事前にチェックしておくのがおすすめです。
赤梨と青梨の違い
梨には大きく分けて「赤梨」と「青梨」の2種類があります。
赤梨
- 果皮が赤みを帯びている
- 果肉が白く、繊維質は少なめ
- 酸味が控えめで甘みが強い
青梨
- 果皮が緑がかった黄色
- 果肉が黄色っぽく、シャリッとしている
- 爽やかな香りと酸味がある
赤梨は代表品種に「幸水」や「豊水」などがあり、青梨には「二十世紀」や「秋麗」などがあります。一般的に赤梨の方が甘みが強く、青梨は酸味と甘みのバランスを楽しめます。細かな味や食感の違いは品種により様々ですが、自分好みの梨を選ぶためにも、赤梨と青梨の特徴を最低限おさえておくと良いでしょう。
色、重さ、手触りで選ぶ
梨の新鮮度を見極めるポイントは、色、重さ、手触りの3つです。
- 色:果皮が全体的にムラなく色づき、ハリのあるものを選びましょう。赤梨は熟すと赤みがかった色に、青梨は黄みがかった色に染まります。
- 重さ:食べ頃の梨には水分が多く含まれているので、同じ大きさでもよりずっしりとした重さがある方を選びましょう。
- 手触り:赤梨は熟すと表面のザラザラが減っていくので、より手触りが滑らかなものほど完熟に近いといえます。青梨には元々ザラザラがないので、表面にツヤがあり、傷や凹みがないものを選びましょう。
以上のポイントに注目して選べば、食べ頃を迎えた美味しい梨をゲットできるはずです。店頭で梨を購入する際は、ぜひチェックしてみてくださいね。
梨のおすすめ品種とその特徴
ここからは、梨のおすすめ品種とその特徴について紹介します。
8月の梨人気ランキング
※2024年8月のデータ幸水
幸水は、千葉県で誕生した品種で、長野県や茨城県、新潟県などでも盛んに栽培されています。「豊水」、「新水」と共に三水とも呼ばれ、全国的に高い知名度と人気を誇ります。梨の中では比較的小ぶりなサイズですが、果肉は緻密で多汁、甘みと酸味のバランスが良く、上品な香りが特徴です。収穫できる期間が短く、夏の終わりころから出回りはじめるため、旬を逃さないよう注意しましょう。
豊水
豊水は、梨の中でも幸水と並ぶほど生産量の多い品種で、全国的に広く栽培されています。色や形は幸水とよく似ていますが、幸水よりも大ぶりで、食べ応えがあります。果肉は柔らかく、たっぷりと果汁を含んでいてジューシーです。甘みを強く感じられますが、その中にほのかな酸味もあり、後味はすっきりしています。
新高
新高は、新潟県で生まれた主要品種の一つです。交配に新潟県の「天の川」という品種が使用されており、新潟県の系譜を継ぐ品種といわれています。梨の中でも大ぶりで、平均的なサイズでも約800gを超えます。果肉は柔らかく舌触り滑らかで、口いっぱいに広がる上品な甘みが特徴です。非常に食べ応えがあり、家族みんなで楽しめる人気品種です。
あきづき
あきづきは、月のようにまん丸で美しい外観から「秋に実る満月」という意味を込め、その名が付けられた人気品種です。手に持ってみると、ずっしりとした重さがあり、果汁と緻密な果肉がたっぷり詰まっていることが分かります。柔らかく滑らかな食感と共に、梨特有の甘みが強く感じられ、一度食べたら忘れられない美味しさです。
新興
新興は新潟県農事試験場において「二十世紀」の種子から育成された大玉になる晩生種の赤梨で、1941年に命名されました。果肉はシャキシャキとした食感で、果汁が多く程よい甘さにやわらかい酸味があります。
涼しいところに置いておけば貯蔵もでき、年末やお正月にこたつで梨が味わえます。
美味しい梨の購入方法
梨は生産地によって品質や味わいが異なります。できるだけ新鮮で美味しい梨を購入したい場合は、産地直送の通販サイトを利用するのがおすすめです。産地直送の場合、生産者から直接購入できるため、鮮度が高く美味しい梨を手に入れられます。
例えば、日本でも有数の梨産地である新潟県に拠点を置くJAえちご中越では、新潟県内の契約農家から収穫された新鮮な梨を、時期に合わせて販売しています。主力品種である幸水や新高を中心に、産地自慢の美味しい梨を数多く取り揃えていますので、気になる人はぜひチェックしてくださいね◎
梨を美味しく食べるコツ
ここからは、梨を美味しく食べるコツについて紹介します。
購入後は冷蔵庫で保存
梨は非常に傷みやすい果物です。購入後は鮮度に注意しながら、適切な保存方法を心がける必要があります。
梨の保存方法としては、冷蔵庫の野菜室に入れるのがベストです。乾燥しないよう1つ1つキッチンペーパーで包み、さらにラップをして実が重ならないよう野菜室に入れて保存しましょう。このとき、ヘタの部分を下にして置くと、梨の呼吸が抑えられて鮮度が落ちにくくなります。
この方法でおよそ2週間ほど日持ちしますが、時々様子を確認し、キッチンペーパーが湿っている場合は取り替えるようにしてください。
上手な切り方
新鮮な梨は、くし切りにしてそのまま味わうのがおすすめです。カットした梨の果肉は透き通るようにみずみずしく、目でも楽しめる旬の味覚です。
梨のくし切りの手順は以下の通りです。
- まず、梨を縦に置いて半分に切ります。
- それをさらに半分、もう半分と切り、8等分にします。
- 実の両端から中心に向かって切れ込みを入れ、芯の部分を取り除きます。
- 皮と実の隙間に包丁を入れ、そのまま反対側に向かってゆっくりと滑らせて皮を剥きます。
- お皿に盛り付けて、フルーツピックを刺したら完成です。
このように、梨のくし切りは簡単です。お皿や盛り付けにこだわれば、梨のみずみずしさや香りを楽しめる上に、食卓を華やかに彩れるでしょう。
まとめ
梨は旬が限られているため、せっかくなら自分好みの美味しい梨を選びましょう。
それにはまず、品種ごとの特徴を理解することが大切です。梨には大きく分けて赤梨と青梨の2種類があり、そこからさらに細かな品種に分類されています。品種によって甘みの強さや食感、香りなどの特徴が異なるので、梨を選ぶ際はぜひ参考にしてください。
次に、色・重さ・手触りなどから新鮮度を確認し、美味しい梨を見極めましょう。 産地直送や通販を利用すれば、食べ頃を迎えた新鮮な梨を手軽に購入することができますよ。
8月中旬に入ると、各産地から旬の梨が続々と出回りはじめますので、気になる品種がある人はぜひ手に取って、その美味しさを確かめてみてくださいね◎
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