ル・レクチェは、とろけるように滑らかな食感と濃厚な甘みが楽しめる洋梨です。日本では新潟県が生産量の約8割を占め、県を代表する特産品として人気を集めています。しかし、生産地が限られていることから希少性が高く、時期を逃すと入手困難となってしまうことも。
この記事では、そんなル・レクチェの旬や食べ頃について紹介します。市場に出回る時期から、食べ頃サインの見分け方まで詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね◎
ル・レクチェの旬はいつ?
ル・レクチェの旬は短く、11月下旬から12月中旬頃にかけての限られた時期にしか出回りません。主産地である新潟県では12月に入るとル・レクチェの出荷が最盛期を迎え、この頃には市場にも旬を迎えたル・レクチェが多く出回ります。旬のル・レクチェは香り高く濃厚な甘みがあり、頬張ると滑らかな舌触りと共に上品な甘さが口いっぱいに広がります。
洋梨の中でも旬が短いル・レクチェですが、お歳暮の時期に合うためギフトとしても人気があります。特に新潟県ではル・レクチェの旬が近づくと、産地直送の通販サイトを中心にギフト用の商品も多く取り扱われるようになるので、気になる人はぜひチェックしてみてください。
食べ頃のル・レクチェを見分けるポイント
旬の時期になると、希少なル・レクチェが店頭に並んでいることもあります。店頭でル・レクチェを選ぶ際は、色や形、香りから美味しいものを見分けましょう。
選び方のポイント | 理想の状態 |
---|---|
色 | 全体が鮮やかな黄色で、黒いシミがない |
形 | ふっくらと丸みがあり、傷や凹みがない |
香り | 顔を近づけると甘い芳香を強く感じる |
収穫されて間もないル・レクチェはまだ未熟で、淡い黄緑色をしていることがあります。穫してから40日超かけてゆっくりと寝かせ『追熟』することによって、果肉が柔らかく、糖度が上がります。ル レクチェにとって非常に大事な工程です。
豊かな甘み、ル レクチェ独独の芳醇な香り、とろけるような滑らかな食感は『追熟』があるからこそです。
食べ頃を選ぶなら、全体が鮮やかな黄色に染まっているものを選びましょう。果皮に黒いシミがあると、熟し過ぎている可能性が高いため、これも避けた方が良いでしょう。
形は、ふっくらと丸みがあり、特にお尻の部分に傷や凹みがないキレイなものを選びましょう。最後に、顔を近づけたときに甘い芳香が強く感じられれば、食べ頃で美味しいル・レクチェと判断できます。
以上のポイントをおさえれば、美味しいル・レクチェを見極めることができます。
ル・レクチェの追熟と保存方法
ここからは、ル・レクチェの追熟と保存方法について紹介します。
追熟のやり方
ル・レクチェは収穫後、追熟させることで食べ頃を迎えます。追熟のポイントは以下の通りです。
- 常温で追熟:収穫直後の未熟なル・レクチェを、室内の風通しが良く涼しい場所に並べて追熟させます。乾燥を防ぐため、1つ1つ新聞紙などで包みましょう。
- 追熟にかかる期間:追熟にかかる期間は、品種や熟度によって異なりますが、おおよそ3〜4日が目安です。こまめに様子をチェックし、食べ頃を見逃さないようにしましょう。
追熟が進み、食べ頃を迎えたル・レクチェには以下のサインが現れます。
項目 | 特徴 |
---|---|
香り | 甘い香りが強くなる |
硬さ | 指で軽く押すと柔らかみを感じられる |
色 | 淡い黄緑色から鮮やかな黄色に変わる |
これらのサインが揃ったら、食べ頃のサインです。食べ頃を迎えたル・レクチェは傷みやすくなるので、できるだけ早めに食べきりましょう。
涼しい場所で保存する
ル・レクチェは追熟が完了した状態で購入できますが、すぐに食べきれない場合は、適切な保存が必要です。ル・レクチェの保存方法は以下の通りです。
- 冷蔵庫は極力避け、涼しい室内で保存する
- 直射日光を避けた5~10℃程度の環境がよい
- 密閉せずに通気性のある紙袋などに入れる
- 日持ちは5日程度が目安
ル・レクチェは洋梨の中でもデリケートな品種なので、傷みの兆候が見られたら、できるだけ早めに食べきりましょう。また、ル・レクチェは追熟が進むほど風味が増しますが、過熟になると急速に品質が落ちてしまうため、食べ頃サインを見逃さないことが大切です。
ル・レクチェの美味しい食べ方
ここからは、ル・レクチェの美味しい食べ方について紹介します。
上手な切り方
食べ頃のル・レクチェは果肉がとろけるほど柔らかいため、切り方が重要です。ル・レクチェを基本のくし切りにする手順は、以下を参考にしてください。
- まず、まな板の上に横向きに置いて軸を切り落とします
- 次に、縦に包丁を入れ6~8等分に切り、芯を取り除きます
- 最後に皮と果肉の間に包丁を入れ、滑らせるように皮を剥けば完成です
ポイントは、力を入れすぎないことです。切り方自体は、リンゴや梨などと同様なので、難しい手順はありません◎
くし切りは、ル・レクチェの柔らかい果肉が崩れにくく、一口サイズでいただけるのがメリットです。また、アレンジレシピやスイーツの飾りつけにも活用しやすく便利ですよ。
長期保存に便利なジャムにアレンジ
どうしても食べ頃の間にル・レクチェを消費しきれそうにないときは、長期保存に便利なジャムにアレンジするのがおすすめです。
ル・レクチェジャムの材料と作り方は、以下を参考にしてください。
【材料 2人前の分量】
- ル・レクチェ 2個
- グラニュー糖 90g
- レモン汁 少々
【作り方】
- ル・レクチェは大きめの角切りにして鍋に入れます。
- グラニュー糖とレモン汁を加えてしばらく置き、水分が出てきたら火にかけます。
- 弱火で柔らかくなるまで煮ます。
- 煮沸消毒した瓶に入れて冷まし、冷蔵庫で保存します。
ジャムにすることで、冷蔵庫で1ヶ月程度は日持ちします。トーストやヨーグルト、アイスクリームなどにかけてお召し上がりください。
まとめ
ル・レクチェは新潟県を代表する高級洋梨で、その美味しさを最大限に楽しむには、追熟と適切な保存方法を守ることが大切です。冷蔵庫には極力入れず、5~10℃の涼しい室内で保存しましょう。追熟には3~4日程度かかりますが、こまめに様子をチェックし、食べ頃サインを見逃さないよう注意してください。
また、長期保存したい場合は、ジャムにアレンジするのがおすすめです。シンプルな調理法でル・レクチェの芳醇な香りと甘みを閉じ込め、長く楽しむことができます。
このように、ル・レクチェは追熟と保存に気を付ければ、その芳香と甘みを十分に堪能できる高級洋梨です。旬の時期には、その美味しさをぜひご賞味ください◎
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