ル・レクチェとラ・フランスは、どちらも世界的に人気の洋梨品種です。主産地はそれぞれ異なるものの、日本の気候風土に適し、国内でも盛んに栽培されています。
この記事では、そんなル・レクチェとラ・フランスの違いについて紹介します。見た目や味わいの特徴から、産地、値段など購入する際に気になる情報も詳しく解説するので、ぜひ参考にしてくださいね◎
ル・レクチェとラ・フランスの違い
早速、ル・レクチェとラ・フランスの特徴の違いを紹介します。
見た目の違い
まずは、見た目の違いについてです。ル・レクチェとラ・フランスはどちらも同じ洋梨の品種ですが、色や形などに大きな違いがあります。
ル・レクチェは鮮やかな黄色でサビがなく、ふっくらと丸い
ル・レクチェの特徴的な外見は、鮮やかな黄色の果皮に現れています。サビと呼ばれる茶色い斑点がほとんど見られず、ツルツルとした輝きのある美しい実をしています。
項目 | 特徴 |
---|---|
色 | 鮮やかな黄色 |
サビ | ほとんどない |
形状 | ふっくらと丸い |
また、ル・レクチェはラ・フランスに比べると丸みを帯びた形状をしています。洋梨の中でも大玉で、均整のとれた美しい外観は見映えバツグンです。
このように、ル・レクチェは鮮やかな黄色の果皮と丸みを帯びた形状が大きな特徴となっており、外見からも高級感と品質の良さを感じさせる洋梨品種です。
ラ・フランスは黄緑色でサビが強く、お尻が大きく膨らんでいる
ラ・フランスの外観の特徴は、鮮やかな黄色ではなく淡い黄緑色をしていることです。また、果実表面に赤みを帯びた小さな斑点、いわゆる「サビ」が目立ちます。
項目 | ル・レクチェ | ラ・フランス |
---|---|---|
色 | 鮮やかな黄色 | 淡い黄緑色 |
サビ | なし | 強い |
さらに、ラ・フランスは「お尻が大きく膨らんでいる」のが特徴的です。側面から見ると、果実の下半分が逆三角形のように大きく広がった形状をしています。
このようにラ・フランスの外観は、黄緑色でサビが目立ち、下半分が大きく膨らんでいる点が特徴となっています。
味わいの違い
続いて、味わいの違いについてです。どちらも食味良好で、日本だけでなく世界的に人気な洋梨ですが、その味わいにはそれぞれ違った個性があります。
ル・レクチェは濃厚な甘みと滑らかな舌触り
ル・レクチェは、濃厚な甘みと滑らかな舌触りが特徴的です。頬張ると、口いっぱいに芳醇な香りと甘みが広がり、舌触りはとろけるように滑らかで、まさに至福の味わいです。
ル・レクチェの甘みは、ブドウ糖が多いことに由来します。成熟が進むにつれて、ブドウ糖が増加するため、収穫時期を逃さずに適期に収穫することが重要とされています。また、ル・レクチェの滑らかな舌触りは、果肉の細胞が小さく緻密であることに起因しています。
このように、ル・レクチェは濃厚な甘みと滑らかな舌触りが特徴的な洋梨品種です。
ラ・フランスは甘みと酸味のバランスが良く香りも爽やか
ラ・フランスは甘みと酸味のバランスが良く、爽やかな香りが特徴的です。甘みの中に程よい酸味も感じられ、後味がスッキリしているため飽きることなく楽しめます。また、ラ・フランスの香りは独特で、洋梨ならではの甘く爽やかな香りが強く感じられます。
ル・レクチェに比べるとやや小玉ですが、心地よい歯ごたえがあり、口に入れてもとろけてしまうことはないため、食べ応えがあります。
このように、ラ・フランスは甘みと酸味のバランスが絶妙で、さらに香りも良いため、食べる人を虜にしてしまう魅力に富んだ洋梨品種なのです。
ル・レクチェとラ・フランスの産地
ル・レクチェとラ・フランスは、本来フランス北西部が原産地でしたが、日本でも広く栽培されています。中でも新潟県はル・レクチェの一大産地で、全国生産量の約8割を占めています。一方、ラ・フランスは山形県を中心に栽培されています。
旬の時期にも違いがあり、ル・レクチェは主産地である新潟県で11月下旬から12月中旬頃にかけて収穫され、ラ・フランスは10月中旬から12月いっぱいまで収穫が続きます。ル・レクチェは洋梨の中でも栽培が難しく、収穫期間も短いため、ラ・フランスに比べると希少な存在となっています。
ル・レクチェとラ・フランスの値段相場
ル・レクチェとラ・フランスは、値段にも違いがあります。新潟県の限られた地域でしか栽培されないル・レクチェは洋梨の中でも高級品で、1kgあたり3,000円前後が相場となっています。
一方、ラ・フランスの値段は1kgあたり1,100円ほどと比較的リーズナブルです。しかし、ラ・フランスも贈答用などの高品質なものになると1kgあたり3,000~3,500円が相場となっており、値段に幅があります。
どちらもその年の収量などによって多少前後しますが、より美味しくて質の高いものを選ぶと、やや高価な価格帯となります。
ル・レクチェとラ・フランスの楽しみ方
ル・レクチェとラ・フランスは、どちらも生でそのまま味わうのが最もおすすめの食べ方です。しかし、リンゴや梨に比べると果肉が柔らかいため、カットする際は注意が必要です。
洋梨を基本のくし切りにする手順は、以下を参考にしてください。
- まず、まな板の上に横向きに置いて軸を切り落とします
- 次に、縦に包丁を入れ6~8等分に切り、芯を取り除きます
- 最後に皮と果肉の間に包丁を入れ、滑らせるように皮を剥けば完成です
また、洋梨はデリケートで傷みやすい果物なので、食べ頃の間に消費しきれそうにないときは、ジャムやコンポートにアレンジして、その美味しさを長く楽しむのもおすすめです。トーストやヨーグルト、アイスクリームに合わせるのはもちろん、ケーキやタルトの飾りつけにも活用できるので、一度作っておくと便利ですよ。
まとめ
今回は、ルレクチェとラフランスの違いをご紹介しました。見た目では、ルレクチェが鮮やかな黄色で丸みがあり、ラフランスは黄緑色でサビが目立ちます。味わいでは、ルレクチェは濃厚な甘みと滑らかな舌触り、ラフランスは甘さと酸味のバランスが良く爽やかな香りが特徴です。
この2つの品種にはそれぞれ違いがありますが、どちらも洋梨として人気があります。お好みの味わいや用途に合わせて、ルレクチェとラフランスをお選びください◎
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